AI時代の「人間形成」

本日はお忙しいなか、獨協大学父母の会総会にご出席いただき、ありがとうございます。また、日頃より父母の会に対し、ご支援、ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
現在、大学教育で大きな課題となっているのが生成AIとの向き合い方です。AIは急速に進化し、レポート作成や翻訳、情報整理などを短時間で行えるようになりました。一方で、多くの大学では、学生に対して安易にAIに頼らず、自分の力で考えることの重要性を伝えています。また、これから多くの仕事がAIによって奪われてしまうという不安もあります。学生たちにとってAIは期待と脅威の両面を持つ存在です。
しかし、これからの時代は、AIを使いこなせる力が求められるのは確実です。状況を的確に理解し、今、何が求められているかを判断する力、そのためにどうAIを使ったらよいかを考え出せる力が必要なのです。自分に課せられた仕事をAIに代わってやってもらうような人材は不要です。重要なのは、AIに単純に作業を任せることではなく、「何をAIにやらせるべきか」を判断できる力です。
そんな力を育むためには、AIに頼らない学修が必要です。今年の4 月、東京大学の入学式に東大を中退して劇作家になった野田秀樹氏が来賓として招かれ、祝辞を述べられました。その祝辞でも野田氏はAIについて語りました。記憶力や処理のスピードでは人間は絶対にAIには叶わない。しかし、このAIはとびきり優秀な脳みそだけれど、AIは身体に根差した心を持たない脳だと語ったのです。
身体に根差した心とはどのようなものでしょう。それはAIにとって代わられることのない人間的知性や倫理観、そして他者への共感力です。それらを育むためには、他者との対話や書物を通しての思索、自分の思考を文章にすること、そうした時間をかけたトレーニングが必要です。獨協大学では「学問を通じての人間形成」を建学の理念としていますが、時間をかけた知的トレーニングによって、身体に根差した心を育む、それこそがこの理念の意味だと考えています。その身体に根差した心、時間をかけた学修を通して育まれた知性、倫理観、共感力を使って、AIを使いこなせる人、それこそがこれからの時代に求められる人材です。そのような人になることを、ぜひ獨協大学の学生たちには目指してほしいと願い、私たちは日々の教育にあたっています。今後とも本学の教育へのご理解とご支援を改めてお願い申し上げます。
大学との強固な連携を図り、最大限の支援を

本日は「2026年度獨協大学父母の会・総会」にご出席いただき、誠にありがとうございます。会員の皆様におかれましては、日頃より父母の会の活動に対し、ご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
獨協大学父母の会は、「大学の教育方針に則り、大学と大学の学部に在籍する学生の父母が連携を図り、学生の学習活動を支援するとともに、大学の教育研究環境の充実及び発展に寄与すること」を目的に、これまで大学教職員の皆様のご協力と役員諸先輩方のご尽力により、様々な活動を続けてまいりました。これもひとえに会員である父母・保証人の皆様の支えなくしては成しえなかったと確信しております。重ねて御礼を申し上げます。
本会は、学生の成長と大学の発展を願い、大学の教育研究活動への助成、奨学金事業への支援、進路就職活動への支援等を行うとともに、父母懇談会等を通じて会員間の交流促進を図るなど、様々な活動を展開しております。学生が安心して充実した学生生活を送ることができるよう、大学との強固な連携を図り、陰ながら支え、最大限の支援をすることを目指して、役員一同、活動に邁進してまいりました。
今後とも父母の会活動へのご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
2026年度 獨協大学父母の会 総会
【日 時】2026年5月23日(土)15時~16時
【場 所】獨協大学 東棟1階102教室
【出席者】正会員90名 同伴者12名(委任状2,327件)
<プログラム>
議題1.議長選出
議題2.2025年度収支決算報告
議題3.獨協大学父母の会幹事および監査の選任
