2017年2月18日(土)父母交流会(学内会場)を開催。飯島一彦 国際教養学部教授による講演「日本の中の沖縄、沖縄の中のシマジマ」に続き、琉球民謡歌手 平良りん子氏と琉球舞踊 八曄流餘音の会(はちようりゅうよねのかい)による公演「ウチナーの唄と踊り~琉球民謡・舞踊~」が催されました。
その後懇親会を開催。参加した187名のご父母・保証人は沖縄文化と沖縄料理を通じて交流を深め、盛況のうちに終了しました。
▲百田克己 代表幹事
沖縄文化を学び、感じていただきたい。
本日はお越しいただき誠にありがとうございます。獨協大学父母の会は会員相互の親睦を図る目的で学内、学外それぞれ年1回の交流会を開催しています。学外は昨年12月に沖縄で開催しました。
本日はその学外会場の企画と連動しております。ぜひ講演や民謡を通じて沖縄文化を学び感じてください。
日本の中の沖縄、沖縄の中のシマジマ
専攻分野:日本文学、日本文化論、日本歌謡史、日本音楽史
大学生の頃より日本各地の歌謡・芸能・祭りを採訪調査し、全都道府県を経巡った。
沖縄には30年以上前から足繁く通い、平成元年からは東北地方と沖縄・八重山地方を中心に、毎年祭りと芸能のフィールドワークを重ねる。
最近は中国・台湾にも足跡を広げ、文化比較を通して日本文化を考察している。
日本には沢山の言葉と文化があるんです。
日本語で「ありがとう」を北ヨーロッパゲルマン諸語ですと、デンマーク語だと「Tak」、ドイツ語だと「Danke」オランダ語では「Dank u」そして英語だと「Thank you」といいます。
よく似てますよね。沖縄では、首里言葉では「にふぇえでえびる」、宮古島では「たんでぃがぁーたんでぃ」、八重山諸島では「みーふぁいゆー」、全然違いますよね。
言葉が違うということはどういうことでしょうか。それは文化が違うんです。
日本には沢山の言葉と文化があるんです。
チャンプルーはジャワ語なんです。
インドネシアと日本はかなり昔から繋がっておりました。
与那国島から台湾本土まで一番近いところまで約100㎞しかありません。ものすごくアジアに近い場所に沖縄はあります。沖縄を介してアジアの文化が日本に入ってきたのです。例えばゴーヤチャンプルーのチャンプルーって沖縄方言だと皆思っているんです。でもこれはジャワ語なんです。
沖縄民謡はいいものだけが残ってきたんです。
インドネシアと日本はかなり昔から繋がっておりました。
インドネシアのかつてのジャワ王国の宮廷には江戸時代高級陶器だった古伊万里や白薩摩が花瓶として並んでいるんです。これは琉球王朝の貿易を介してなんです。
行ったものもあれば当然いろいろなものも入ってきました。鎖国というのは幻想で、日本は昔から開放的な国で色々な文化を受け入れて文化を作ってきたのです。
日本はそれが混ざって、チャンプルーになっていいものだけが残ってきました。
沖縄民謡もそうです。各島々から色々な歌が入ってきて沖縄の歌が出来上がってきたのです。
講演に引き続き琉球民謡公演「ウチナーの唄と踊り ~琉球民謡・舞踊」が開催。
琉球民謡歌手 平良りん子氏による琉球民謡、琉球舞踊 八曄流餘音の会による舞踊、飯島教授による民謡の解説が行われました。
琉球民謡公演ウチナーの唄と踊り 琉球民謡・舞踊
沖縄県島尻郡知念村生まれ。19 歳で琉球民謡界の大御所、山里ユキに弟子入りし民謡活動を始める。
シングル「新家庭小」「捨てぃんなよー」を発表し沖縄で大ヒットさせた。
現在は首都圏で活動。本格的琉球民謡ショーを各地で開催。