納得のいく就活のススメ
~コロナ下で変わる就職環境と、就活で新聞を「強み」にする方法~
1】はじめに~就活は「プレゼンテーション」
就活は企業へのプレゼンテーションであり、企業への営業行為だと認識すると上手くいく場面が増えます。まずは企業が求める社員像と企業の戦略を知り、それに合わせた自己PRを行うことが重要です。そのためにも志望する企業の採用ページは必ず見てください。企業は掲げる戦略を遂行できる能力を持った人物を求めています。すなわち、企業の戦略に合わせてPRする内容を柔軟に変えることが大事になってきます。
エントリーシート(以下、ES)には主に自己PR、学生時代に力を入れたこと、入社してやりたいこと、志望動機の4つを記すことが多いですが、志望動機から書き始めると上手くまとまります。志望企業のファンだとPRするのも良いですが、それだけでは消費者と変わりありません。自分が持つ能力で、その企業へどのような貢献ができるのかをPRしてください。
2】コロナ下就活の現状/親世代とは異なる就活ニューノーマル
コロナ下でも人手不足の企業は多くあり、企業の採用意欲は旺盛です。22年卒の大卒求人倍率は1.5倍と、20年卒の1.83倍には及ばないものの高水準となっています。コロナ下で発展したオンライン面接は今後スタンダードになる可能性がありますが、最終面接は対面で行う企業も未だに多いです。対面面接は体験を重ねることで必ず上達しますので、数を重ねるという意味でも親子で一度模擬面接をしてみてください。学生本人が気付けない、意識していない癖など、親だからこそ見える部分があるはずです。
また面接だけではなく、インターンのオンライン化も進んでいます。これにより従来より学生がインターンに参加しやすくなりました。興味がない業種でも、参加したことで適性に気付けることもあります。学生には積極的に参加して欲しいと思います。
3】企業が求める人材像/親ができる就活サポートとは
選考の時に企業が最も重視する要素はコミュニケーション能力です。裏を返せば面接の際、企業が学生のコミュニケーション能力に不満を持っているということの表れとも言えます。ESの内容は当然ですが、最後の決め手になるのは人柄です。親御さんには、お子様に「就職活動は、人と話をすることだよ」と強調していただきたいと思います。
また、親ができる就活サポートとしては、「子が選ぶ企業をむやみに否定しない」「とにかく焦らせない」「自分の時代とは違うことを理解する」の三点を心がけてください。現在の就活は落ち続けることが当たり前です。その度に自分の全てを否定されたような気分になり、落ち込む学生もいます。そんなとき、とにかく温かく見守り、時には寄り添い温かい言葉をかけてあげられること。これが学生にとって、一番のサポートになるはずです。
4】我が子に伝える ~日本経済新聞を「強み」にする方法~
就活では、限られた時間の中でビジネスや経済に対する理解度を加速度的に上げていく必要があります。新聞は経済を知るための最適手段です。日本経済新聞は関連記事がある場合、文中に「(関連記事三面に)」と記載していますので、欲しい情報を関連情報含めて効率よく読むことができます。全ての記事を隅々まで読む必要はありません。
また、日経の経済欄には「ニュース一言」という様々な企業の社長が登場するコラムがあります。業界に共通する悩みの話も多いので、企業に合わせた自己PRを考える際の強力な手助けになると思います。電子版には気になる企業の情報のみ追うことができるフォロー機能もありますので、ぜひ日経にご登録いただき、志望業界の情報共有をしていただければと思います。
コロナ下におけるキャリアセンターの学生支援
キャリアセンター所長 岡田圭子
キャリアセンターの支援内容は大きく分けて「進路相談」、「資料提供」、「ガイダンス・講座実施」の3つです。 進路相談はキャリアセンターでの対面、Zoomを使用するweb、電話で行っています。対面とwebは予約制ですが、電話相談は全学年の学生を対象にいつでも可能です。早い内から自分の将来を考えたい学生も、どうぞいらしてください。 資料提供もキャリアセンターの大きな仕事です。求人やインターンシップなど就職関連情報の他、企業情報が豊富な貴重なデータベースをご覧いただけます。また志望企業で働いているOB・OGの紹介、卒業生の苦労や工夫が満載の就職体験記公開なども行っています。 ガイダンスと講座の多くは昨年以降オンラインに移行しました。ライブ配信とオンデマンド配信で学生が自由な時間に受講することができます。インターンや就活でのマナー講座、業界研究、公務員試験対策など、膨大なアーカイブがございます。昨年度は延べ45,234名の学生が視聴しました。これらの情報はPorta IIでお知らせしています。学生ひとりひとりに寄り添ったキャリア支援をどうぞ積極的にご利用ください。 |
就職活動について 外国語学部英語学科4年
一年次に交換留学を目標に掲げ、学業で優秀な成績をおさめるだけではなく、留学費用も自立して貯めようと、アルバイトを掛け持ちして行いました。就職活動ではそれらの経験から得た、目標を設定し、それに向かって努力・行動する力をアピールしました。 私が両親にして貰って嬉しかったことは「何もしないこと」。言い方を変えれば「見守ってくれていたこと」です。なぜなら、自分の好きなように就職活動を進めることができ、最終的に本当にやりたいことを見つけることができたからです。ですのでご父母の皆様は、就職活動を進める子どもをぜひ見守ってあげてください。 |
学生生活と就職活動 法学部法律学科4年
部活やサークルに所属していなかったため、就職活動ではゼミ活動とスポーツジムのトレーナーアルバイトの経験を中心に話しました。部活やサークルに所属していないと面接で突っ込まれることも多いため、そこをフックにできるよう様々な経験から自分で語れるものを見つけておくことが大事だと思います。 また、両親には履歴書の添削や面接先の相談、特に父には面接練習をして貰ったのですが、父が最終面接官や役員の方々と近い年代だったこともあり、とても力になったと思います。コロナ禍で友人とも会えない中の就職活動ということで、両親の存在は大きな支えになりました。 |