ぜひキャリアセンターを有効活用してほしい
2023 年度の卒業生の就職率は95.1% と高く、就職先は学部により傾向は異なりますが、幅広い業種へ就職しています。また、就職先への満足度は92% と高くなっています。
キャリアセンターでは、進路相談や各種ガイダンス、講座やセミナーの開催、インターンシップなど幅広いサポートを行っています。
学部や学年を問わず相談やすべての講座を学内で受けることができるオールインキャンパスであること、これが獨協大学の大きな強みです。
近年は比較的売り手市場ですが、就職活動は早期化・長期化しています。また、採用活動の多様化・ハイブリッド化も起きており、オンライン面接など就職活動の手法が多様化しています。キャリアセンターもこれらの変化に対応し、Web 面接ブースの設置などで学生の支援を強化しています。学びの面では我々教員が、就職活動支援ではキャリアセンターのスタッフが、学生の皆さんを全力で支援します。ぜひ学生の皆さんにはキャリアセンターを有効活用していただきたいと思います。
我が子に伝える 就職活動に役立つ
「新聞」の徹底活用法
~お祈りメールと3年以内離職率30%への対処法~
セールスユニット副ユニット長 兼 地域戦略ユニット 下島直人氏
1:就職活動の現状
コロナ禍を経て現在の就活状況は大学生に有利な売り手市場となりました。その中で、内定の時期は早期化しています。インターンシップに参加しないと内定が取れないということが起きています。大学入学後、1年生から2年生の早い時期にインターンシップに参加する学生が増加しています。そして就活は長期化しています。大学生の精神的負担は増大するばかりです。また、いわゆる配属ガチャ【内定・入社後の配属内容(部署や勤務地など)が、必ずしも本人の希望通りにはならない状況】に対する企業の対策も行われています。その中で、中途採用の割合を増やし、新卒採用の枠を減らす動きがメガバンクをはじめとした大企業で見られています。就職状況がいつ、コロナ禍のような新規採用大幅減になるのか、予断を許さない状況です。
2:企業が求める人材は?
入社後3年以内の離職率は3割を超えるという傾向が年々、強くなっています。育て始めた人材の流出は会社としても損失が大きいため、必死にこれを止めようとしています。つまり、企業は「辞めない人材」を求めている訳です。また、経済産業省が6年前に発表した『人生100年時代の社会人基礎力』には新たに「何を学ぶか」 「どのように学ぶか」「どう活躍するか」の3項目が追加されました。これらが非常に今、重要視されており、企業も社員に対し、さまざまな研修を行っています。
こうした状況下で企業は、採用活動に必死です。しかし、売り手市場においても人気企業には、募集が殺到するため、「お祈りメール」(「不採用通知」、文末が「みなさまのご健闘をお祈り致します」などで終わっているため、こう呼ばれます。)が存在します。その中で、皆様の支えが非常に重要となります。
3:通るエントリーシートを作るために親子で出来ることは?
通るエントリーシートを作るために、ぜひ、日本経済新聞を活用してください。トップビジネスパーソンといわれる皆さんの多くが日本経済新聞を読んでいます。日経はビジネスパーソンの共通言語です。日経で最新のニュースや業界・企業の動向を日々チェックしてください。また、行きたい企業のSWOT分析を行うことも非常におすすめです。
これはマーケティング用語で、情報を「強み、弱み、機会、脅威」の4つに分けて分析する手法です。このように、情報を収集・分析することがとても大事なのです。
4:面接・グループディスカッションで役立つ日本経済新聞と日経MJの活用方法
現在、ほとんどの企業が面接でグループディスカッションを実施しています。グループディスカッションには先ほどのSWOT分析が役立ちます。また、同じ業界を目指す仲の良い人と一緒にグループディスカッションをすると非常に伸びると思います。新聞を読む意味は、世の中の動きを知り、自分の考えを作ることです。新聞には「信頼性が高い」、「一覧性が高い」、「分析力が高い」という特徴があります。中でも日本経済新聞は経済関連の記者が多いので、圧倒的に取材力が違います。日経をスクラップし、誰かと話し合うことで、グループディスカッションが得意になると思います。また、新聞にはインターネットにはないセレンディピティがありますので、ぜひ日本経済新聞を読むことをお勧めします。/p>
内定取得学生による就職活動体験談
就職活動中も、いつもと同じ 外国語学部 交流文化学科4年
私の学生生活の6割は学業、2割はアルバイト、残りの2割は課外学習という名目の遊びでした。面接の話題作りにもなりますので、学生生活をぜひ楽しんでください。
さて、私が就職活動中に大切にしていたことは、「やりたいことを最初から1つに絞らない」、「身だしなみや清潔感を常に意識」です。それらを意識した結果、航空会社の客室乗務員のほか、他業界から内々定をいただきました。また、家族とは「就職活動中も、いつもと同じ」という意識でコミュニケーションしていました。
両親は正直に思いを伝えてくれる大事な人 法学部 国際関係法学科 4年
自分に合うかどうか絞り込んで就職先を判断した結果、就職活動の軸であった「人の心を動かす仕事」と幼い頃から文房具が好きだったことから、文房具メーカーを第一志望に取り組み、希望していた企業から内定をいただきました。私は両親がそばにいないため、キャリアセンタースタッフの方々にはメンタル面で支えていただきましたが、それでもLINEなどによる両親とのコミュニケーションは就職活動中の大きな支えでした。両親は就活生にとって近しい立場であり、本当に正直に思いを伝えてくれる大事な人です。