就職に関する講演会では、株式会社帝国データバンク本社 営業推進部次長の上西伴浩氏による講演「業界・企業の見方、考え方 ~業界の最新動向~」、続いて内定取得学生2名による就職活動経験談の報告が行われました。
[講演]
昔の常識は今の非常識
業界・企業の見方、考え方 ~業界の最新動向~
昔の常識は今の非常識
業界・企業の見方、考え方 ~業界の最新動向~
株式会社 帝国データバンク本社 営業推進部次長 上西伴浩 氏
日本の景気動向は右肩上がりで、ここ最近では上がってきているという状態です。
大学卒業者の求人倍率は1.78倍と前年度に比べても上回ってきています。
金融業、製造業、人材サービス業を中心に大手企業の採用意欲が旺盛です。
しかし全体像としては良いのですが、学生さんの大部分が希望する従業員5000人以上の大企業の求人倍率は0.39倍です。大手企業を狙うのは狭き門であるということは認識しておいてください。
就職活動の今と昔(1985年~90年)の大きな違いとしては昔は大学に進学される方は高校を卒業した方の20%強でした。今は50%強は大学に行っています。そうなると今と昔では学生の数は当然違ってきます。
また、たった20年や30年で都銀が合併したり、JALが経営困難になるなど当時は誰も予想できていませんでした。
自分たちの昔の感覚でお子様に話すのは絶対にやめた方がいいです。親子喧嘩の元です。企業体や業界が大きく変わっていますので当時の当たり前は今の非常識です。自分が知っている企業だけが良い会社ではありません、知らない企業でも違う観点から見たら良い企業ということもあります。
もしお子様に相談されたら、それらを念頭に相談に乗っていただければと思います。
内定取得学生による就職活動経験談
感謝の気持ちを持って仕事に励む
就職活動においては両親は自分より広い視野を持っていて、社会経験もあり、第三者の目線から多くのアドバイスをもらいました。両親は航空業界のニュースがあればすぐに共有してくれたり、面接の練習に付き合ってくれたりしました。 br>
この内定は私だけではなく、両親やキャリアセンターの方、講座の先生など皆で取れた内定だと思います。来年からは客室乗務員としてお世話になった方へ感謝の気持ちをもって仕事に励みたいと思います。 |
監督ではなくサポーターとして
大学の生活は最初のころはあまり面白くなかったんですが、3つのことをやり始めると次第に大学生活が充実してきました。1つ目は航空券を買って発展途上国や難民を知る旅に行かなければいけない状況を作りました。2つ目はゼミの仲間と本気でプロジェクトに取り組みました。3つ目はそれらのアウトプットとして様々な立場で活動を発信してきました。
保護者の方は強く指示を出す監督ではなくサポーターの立場でいて欲しいと思います |